滝沢歌舞伎

通常公演はこれで見おさめ!ということで二幕に重過ぎるくらいの思い入れを抱きつつ観てきましたー。
相変わらず大河くんに必死。今一番知りたいものは余城の相方の名前です。


●春の踊り
お昼は何もせずすっとんとんな髪型。で、夜は尻尾結び!去年より短めだから結ぶ意味は正直分からないんですけれど、好きです!(笑)
大河くんが投げた旗を受け取るのは仲田くんなんですね。何それデンジャラス。いや、二人とも勢い良すぎる気がしてね…?笑顔の可愛さは満点だけれど、小道具の扱いは些か危ないイメージです。いや大河くんだけかもしれないけれど。特に旗投げはトラウマに近いね私の中で。*1
ささくんの振る旗の勢いが凄くてですね。腰を落としているのか他の子より一段低い位置でぐわっと振られる旗のかっこよさたるや。正解か否かは分からないけれど好みです。二幕での台詞もはきはきしていて聞き取りやすいし、ささくんかっこいいですねぇ。
だてさく櫓を見ると、あぁこれこれ!という気持ちになる不思議。シンメの妙を一番強く感じる二人です。だてなべみたく一緒にいるのが当然な訳でも、いわだてやなべさくみたく色が似ている訳でもないのに、何でかしっくり来るという。まだまだ小さかった二人を見て、だてさくシンメを提唱した方に心から感謝したい。

●いにしえ
大河くん、硬い、ね…。マチネはだてさんと一緒に視界に入ったから余計にですが、あの空間すっげ力入っていますね。男前ですね。硬いですね!今回とみけんくんまで視界に入ってようやく、今まで私の見ていたいにしえが何かちょっと違うものであると知りました。硬い!(笑)
しかし、ばっ!と顔を上げただてさんが男前だったり、全力で歌い踊る大河くんが何だかんだ愛しかったり、その二人の傍に見えた野田さんが愛らしかったり。一回目のサビ前にいつもだてさんに向かって「来いよ!」的なことをやっている気がするんですがあれはお互いへの気合い入れ?
この曲ではお約束の、おててぱん!の切り替えに気を取られていたけれど、踵や爪先も重心をかける方向によってぴょこぴょこしているんですね。流石パワーアップした秋山大河、落ち着かない!(笑)

●口上
あべべはいつも体いっぱいで名前を言いますね。普段はしゅっとした美形なのにそういう所可愛いですね。あべべ可愛いですね。
大河くんはリストバンドを外していたので満足です。形式を重んじるなら細かい切り替えもきっちりしてこそだと思うのさ。せっかく所作は綺麗なんだからー。

●乱十役
信長辺りで、さくちゃんが刀を返す動きが綺麗でね!照明が刀身に反射してきらり光る様なんてもう!ほんと、こういう手順は覚えられるのにね。さくちゃんは興味の有無に物凄くやる気が左右される子なんだろうなーと思います。
信長最後の方でさくちゃんがゆっくりと、ころーんっ、と転がるのが可愛いと常々思っているんですが、あれ、さくちゃんしか転がっていないんですね。てっきり皆転がっているものだと…何なのちっちゃい子限定なの?(笑)
扇子の舞でたまたまのえるくんを見たんですが、彼の扇子は鋭く風を切りますね。一方でさくちゃんの扇子は風を受け流す感じ。一時期踊りが似ていた*2二人でも、成長に伴って分かれてくるのね、としみじみ。
忠臣蔵の役人大河くんは、前回見た時よりやるせない感じ。へにゃんと下がった眉がね…まぁ思い込みでしょうが!をたくフィルターでしょうが!両手を広げて止めたのは吉良が切られることか浅野が切ることか、とか考えちゃう。夜は激し過ぎて裃に手が入っていました。ごめんあべべ。

●マスク
別名しょーちゃんイケメンタイム。いやしょーちゃんはいつだってかっこいいですが。毎度毎度やまはやダンスと江田ちゃんの色気にやられます。竜さんに関してはリベンジャー出だしのジェントルお辞儀にやられます。
ポーズを決めた後、腹筋を使って立ち上がるやまりょちゃんの背中をぽんっと押すしょーちゃんという姿が好きです。預ける方も預けられる方も、出来ることが当然な姿ってすっげかっこいいなと。日々の積み重ねですね。
仮面を付けてのダンス、終盤の位置は分かっていてもどうにもなりません。手袋でスーツでハットで群舞で、これでもかとツボをついてくるのになぜ顔を見せていただけないのか。愛を試されているんでしょうか惨敗です。

●太鼓
腹筋背筋がしっかりついた身体に男の子を感じつつ、マメを作って潰して頑張っているんだよねぇとおかん目線になりつつ。
っしゃー!と皆が声を上げる時、中央ではひーくんがドラムを叩いているのね。出演者皆で盛り立てているみたいで好きです。

●REVENGER
お昼は濱田くんに行く筈のハットが違う所に飛んでしまって舞台上にぽつんとあったからどうするかと思えば、崩れ気味のアクロしてきた大河くんが手で舞台袖で払いましたよまるで出来る子みたいですね!
その後のえるくんとアイコンしていたので何かと思えば、後はよろしく!だったようで。大河くんが弾いたハットをのえるくんが袖に蹴っていたんですね…アイコンで通じる…。
こういう、言葉にしなくとも!みたいな状況判断能力や信頼が好きで!しかもそれが先輩後輩間を越えて、一出演者として対等になされていることが好きで好きで!ちょっともう高ぶり過ぎて上手く言葉に出来ないんですけれど、こういうことが出来るから職人ジュニアが大好きでたまらんわけです!
夜のリベンジャーは大河くんが捌け際に口元を親指で拭う姿を目撃し、危うく声を上げる所でした。直後に腰の布が絡んでもにょる姿につい吹き出しましたけれど。間抜け!らしい!可愛い!(笑)
掴んでも〜部分で蹴り上げるひーくんにあわあわしていたら、涙など〜部分で目尻から頬へと涙のラインをなぞるさくちゃんを目撃し心中で叫び。舞台下手のえださく空間は何か妖しいし、リベンジャー忙しい。
えださくはお互いを直視しながら手を合わせるだけなのに何であんなにも色っぽいんでしょうか。そこから一転、殿の元に集まるとけぱーっと笑顔になるのもズルいですね。セクシーかつキュート。最強じゃないですか。
大河くんのバク転はいつもながら崩れ気味。昼も夜も勢いがあり過ぎたのか、着地の後高く跳び上がったり。まぁ勢いの良さがらしさみたいな子だからww力を抜いたスタイリッシュなダンスは想像出来ないけれど、外見を取り繕わず踊ることだけに全力な姿に惚れたんだよなーとしみじみ。

●滝沢一座
楽屋、お昼は下手から何も持たずに登場し、とみけんくんにぺこりする大河くん。その横でこたくんがあべべとご挨拶してハグしたりいなぴかくんともご挨拶したりで、私はどっちを羨ましがれば!とぎりぎり。こたくんにハグされるあべべ達もあべべ達をハグ出来るこたくんも羨ましい…!
「Jr.の皆がタッキーの物真似して〜」というフリで皆してフライング。大河くんは帯を結んでいる途中だったので片手で押さえつつひらひらと。フライングし終わった後に結んでいましたが、出来るか出来ないかのうちに「殺陣の練習してて〜」と言われて向かいのいけたんと切り合い。
そんなこんなで帯はぐちゃぐちゃのまま、寄って来た岸くんとお話したり、上手にハンガー取りに行ったり、そのくせわざわざだてさんの前に手を伸ばして別のハンガー使ったり。捌ける直前にだてさんを呼び止めて、ごめんこれお願い!と手を合わせてラックを託していました。
夜は上手から出てきたんですが何なのその辺フリーダムなの。
ジャケット→シャツ→タンクとがしがし脱いでく大河くんの横でしめちゃんといなぴかくんが談笑。
大河くんの横にだてさんが来て何やら相談していると江頭2:50の物真似というフリが来たので、おぉーい!とやってみたり、だてさんが脱いだジャケットを、貸してー、と手を出してハンガーにかけたり。その前に、がっしがし脱いでラックの端にかけたままの衣装をハンガーにかけて下さい(笑)最後はちゃんとかけていましたけれどね。

●少年With Love
楽屋のくだりからずっと笑っているなべこの可愛いことったら!殿と沢山喋っていました。というか、なべの口が閉じている時間が殆どありませんでした(笑)いい時間になっているんじゃないかな。
松屋での橋本くんの「欲しいーっな☆」が可愛くて可愛くて、あんな風におねだりされたら何でも買っちゃうわぁ。
若旦那重岡くんも可愛いですね。正座から、両手を前についてぴょこっと立つのがまぁ可愛くて!作法的にはどうなのかと思いますがとにかく可愛い。

●聞いたか坊主
重岡くんの頑張りは千野たんには不発でしたが、あべべは爆笑していました。お昼はその横でのえるくんとしめちゃんが頭ごっつんこしていました。何あれ可愛い。
夜は夜でのえるくんにしめちゃんが寄りかかったり。笑いを我慢して><な顔になるのえるくんが可愛いです。
楽器隊は、いけたんが笛を吹き始める瞬間が好きです。泰観くんが弦を構える仕草もそうですが、スイッチ入る瞬間がいいんですよ!

●櫓のお七
三人でぐるぐる回る組み合わせが福士くん仲田くん大河くんで、何てデンジャラス!と改めて慄き。*3
旗をスムーズに広げられないのと、合わせた時に、ぱんっ!と大きくはためかせるのはいつものこと。手前のささくんはスマートに出来ていましたよ先輩!(笑)

●土蜘蛛
出だしの踊りで、刀に手を這わせるさくちゃんが色っぽいなって!
舞台上部で殿と戦った後、江田ちゃんはすとんと落ちますね。そういう身軽さが、好き!一方で、楓を持ちつつ動き回る時の動きが激し過ぎるのか何度か自分の袖が顔に当たる大河くん。あの子、袖がある着物駄目なのかしら(笑)

二幕は人別でー。

○のえるくん
真っ直ぐな声ですね。涙声になる演技にぐっときます。殺陣でも、切られてごろごろ転がった子は誰?と思って双眼鏡覗いたらのえるくんでしたし、出来る子!
笑い上戸だからアドリブを任せるのはもう少し時間がいるかもですが、大きい役をやる姿も見てみたいなぁ。

○余城とトウワ(仮)
赤影と黒影が村人を切った時に駆け寄ろうとするトウワを、その肩を掴んで止める余城。その後、赤影達が名乗った時に二人をきつく睨むトウワと、それを見てため息を吐く余城。このお芝居が鮮やかに二人の違いを表しているな!と。
余城に止められ、村人が切られるのをただ見るしかないトウワの右手がもにょもにょ動いているのは大河くん本来の癖なのか、トウワの憤りを表すために考えたのか。その後、小六と八郎太の放った鼓を拾って嬉しそうに叩くトウワ。やったー!って笑うんだけれど、このアンバランスは何だろう。
トウワと余城に限らずなんだけれど、14日に見たお芝居よりも台詞以外の言葉が増えてより自然になっている気がしました。余城の舌打ちとか、トワのちょこちょこした言葉とか。伝令いけたんも驚き方がより自然で、書いてある文字から自然に出て来た言葉になったというか。
トウワの動きが大振りでコミカルで表情もコロコロ変わるから、余分な動きは無く表情も大きくは変わらない余城といい対比になっているんではないかと。とりあえず舌打ちするとみけんくんかっこいいです。ガラの悪いとみけんくんもいい。
何だかんだで、戦場に飛び込んできた治団の名前を呼ぶのは余城の方が早いんですよねぇ。余城可愛いなぁ。で、治団が太刀を手にしたのはこの時が初めてだったってことは、船やら何やらを襲う時でも治団の手は汚さなかったんだなーと。
トワの最期、明るい声をわざと出していることを大げさな身振りと、その後の低い声で表す大河くんに、そんなこと出来たのね…!と目頭が熱くなり。14日より切り替えが大きくなっていた気がするー。より高く、より低く。

○さく五郎
金銀財宝を追い求めるのは何でかなーと。目の前の富に食いつく「所詮そんな人間」である自覚があって、その上で、無駄死にするよりはと一縷の望みに賭けて将門のもとを離れた五郎だけれども、銅3枚で人を切る小六達にはなじまなかっただろうなー。
五郎が富を求めたのは、そうすれば人を切らずに済むからかもしれない。貧しいから人を切ってはした金を手に入れる世は嫌だったんだろうなぁ。それはきっと将門も影達も同じだったんだろうけれど、立場やら何やらで敵対せざるを得なくなったのかな。
当時の世自体が貧しかったのなら、そこで反乱を起こした将門は良い的だったのかもしれない。将門が悪い、将門を倒せ、って言っておけば世情そのものに対する反抗心が将門への憎悪にすり替わるものね。なべの演じた貴族はそう考えてああも高らかに将門討伐を告げたのかなぁ。
毎年毎年、膝つき合わせて語り合いたいものは沢山ありますね!
しかし、五郎が朝廷につけば将門に切られずに済むっていう将門の台詞は何度見ても理解できず。将門の傍にとどまっていると五郎が切られるのは何ででしょう。理解力プリーズ…!

○江田八郎太と山本小六
足をぷらぷらさせる八郎太可愛いよねぇ!ぐいっとお酒を煽る首筋をじっくり見てすみません。いや、だってなかなか見られるものじゃないし。江田ちゃん可愛いし…ね!

●with love
With Loveのお写真をきっちり見られる角度のお席は今回が初めてだったんですが、村治さんのピースサインの出し方、すっげかっこいいですね!本当に、どんどんイケメンになられて…!
人文字の時に、何もしないまま客席を見ているのが気恥ずかしいのか、もきゅ、と口を引き結んで笑いを堪えるような顔になっているはんちゃんが可愛かったです。いやそれだけなんですが。あと、今回やっとあいりちゃんを認識しました。見慣れない可愛子ちゃんがいると思ったら!
大河くんは話しかけるように歌います。歯が見えるくらいにっこにこで、細めた目も優しく見えて、何て言うかもう、感無量です…!いいお仕事しているんだなー、充実しているんだなーと。役名があって、自分がメインの殺陣まであるんだもんねぇ…そりゃやりきった感もあるよねぇ…。

毎度毎度、一年の活力を貰える舞台です。へこたれた時も、彼らが頑張っているんだから!と思うと背筋も伸びるってものです。をたく強い。

*1:昨年の歌舞伎参照

*2:と勝手に思っている

*3:更に4人の時には野田さんが投入されています何たる。